自分はヨガインストラクターではないけど、ヨガのレッスンを受けていて「私もヨガの魅力や楽しさを伝えられるインストラクターになりたい」と現在考え中の読者もいると思います。
そもそも、ヨガのインストラクターには国家資格はありません。そのため、無資格であってもインストラクターを名乗ることは可能ですが、お客様からの信用を得るため、そして安全で効果的なヨガの指導を行うためには、正しい知識と技術を学んで民間の資格を取得することをおすすめします。
では、民間資格にはどのような種類があるのでしょうか?
養成講座の内容はもちろん、資格取得までの期間も3ヵ月以上かかるところから2週間で取得できるものまで、様々です。2週間で資格を取得できれば、社会人や子育て中の人など「忙しくて時間があまりないけれど、ヨガインストラクターになりたい!」という人にとっては嬉しいですよね。
しかし、「2週間で取得できる資格なんて本当に大丈夫?信用できるの?資格を取得したあと、インストラクターとして活躍できるの?」と心配に思う人もいるでしょう。そこで、今回は、短期間で取得できるヨガ資格について徹底調査してみました。
ヨガインストラクター養成講座の通学期間は2週間から6ヶ月以上までさまざま
ヨガインストラクター養成スクールを選ぶ際、取得できる資格や費用はもちろん、通学期間も気になるところ。短期集中2週間のコースと6ヵ月以上の通学期間を必要とするコースの違いは、どこにあるのでしょうか? 大きな違いは、取得できる資格です。
JYIA(一般社団法人JYIA日本ヨガインストラクター協会)認定 短期集中2週間コース
次のような方は2週間程度で取得できる資格をおすすめします。
- ヨガインストラクターにできるだけ最短でなりたい
- 仕事や育児で忙しく、限られた時間の中で資格を取得したい
人にぴったりなのが、JYIA(一般社団法人JYIA日本ヨガインストラクター協会)の認定する3級と2級が取得できる短期集中2週間コースです。
2週間のプログラム修了後には、インストラクターとして活躍できるスキルが身につきます。その後もシニアヨガやキッズヨガを学べるコースも用意されているので、イントラクターとして活躍しながら、さらなるステップアップを目指すこともできます。
RYT(全米ヨガアライアンス)
一方で、日本国内だけでなく海外でも活躍できるイントラクターを目指したいという方には、世界80ヵ国以上で認知されている全米ヨガアライアンスの認定資格が必須になってくるでしょう。こちらは全米ヨガアライアンスが認める200時間のヨガインストラクター養成カリキュラムを受講する必要があるため、スクールやコースにもよりますが最短1ヶ月~8ヶ月以上の期間が設定されています。
2週間でヨガ資格が取得できる養成講座で学べる内容
海外でも活躍できる認定資格を得られれば、認知度や信頼性という点でも申し分ありませんが、国内の団体の認定資格の場合、資格取得後も仕事の斡旋や独立開業へのアドバイスなどサポートが受けられる点は、大きなメリットです。
ここでは、資格取得後もサポートを受けられるJYIAの短期集中2週間コースの講座内容をチェックしてみましょう。
1.学科の内容
ヨガを指導するにあたって最低限必要な解剖学・生理学など体の仕組みを学び、呼吸法や瞑想への理解を深める内容となっています。
- ヨガの歴史
- 基礎解剖学
- 生理学
- ヨガと解剖学
- 瞑想法
- 呼吸法
- ヨガの種類
- 浄化法
- アーユルヴェーダ
- アロマテラピー
2. 実技時間
コース受講中には、毎日3時間、計36時間の実技講座が用意されています。アーサナを解剖学的に理解し、正しくポーズが取れるよう練習を重ねます。授業は少人数制で、経験と実力を備えた人気の講師陣が丁寧に指導してくれるので、ヨガの身体への効果を実感しながら学ぶことができます。また繰り返しロールプレイングを行い安全なレッスンの進行を学び、指導者としての自信をつけることができます。
他校との比較
2週間で学べるスクールと、最短約1ヶ月~6ヵ月で、学べるスクールで内容の違いをみてみましょう。
スクール | JYIA |
アンダーザライト |
アミーダヨガアカデミー |
YMCヨガ養成スクール/a> |
コース | 短期集中2週間コース | RYT200一括申込プラン/通常プラン | アミーダティーチャートレーニング200 (1ヶ月間の短期集中で、全米ヨガアライアンス認定資格RYT200を取得する) |
全米ヨガアライアンスRYT200(国内)コース(バリュープラン) |
参加条件 | 初心者歓迎 | ヨガ経験者(練習を概ね2年以上継続されている方)/初心者歓迎 | 初心者歓迎 | 初心者歓迎 |
期間 | 2週間 | 200時間(最短6ヵ月)/8ヶ月以上 | 最短約1ヶ月(200時間) | 200時間 / 平均受講期間 1~18ヶ月 |
費用 | 入学金:52,000、受講費:245,000 | 499,999円/572,500円 | 入学金:30,000円、受講費:498,000円 | 受講費:568,000円 |
内容 | 歴史や解剖学を学び、ヨガや身体の知識を深める
アーサナを解剖学的に理解し、正しいポーズが取れるように学べる。対象者に合わせたプロップを使用した指導方法や、アシスト・アジャスト方法が学べる |
解剖学・運動学に基づくアーサナ、ヨガ的な食生活、呼吸法、ヨガ哲学など幅広いカリキュラム | 安全かつ効果的にアーサナを深めていくために必要な解剖生理学の知識を実践形式で徹底的に学べる。
カリキュラムは理学療法士が監修しているので、臨床現場で使われている最新の知識を学ぶことが出来る。 |
運動解剖学・運動生理学など座学が充実。
整体理論・骨盤調整方法も学べる。 |
ポイント | 初心者でも無理なく2週間でプロを目指せるカリキュラム
少人数制で講師陣から丁寧な指導を受けられる 独立サポートが充実している |
日本最高峰の講師陣、国際的なヨガ資格「ヨガアライアンス」実績No.1の実力校 | 宿泊施設あり(受講中の宿泊費無料) | 短期集中でRYT200が取得できるハワイ留学・バリ留学コースがある |
取得できる資格 | JYIA(日本ヨガインストラクター協会)認定資格 3級+2級 | ・アンダーザライト ヨガスクール認定ヨガインストラクター
・米国ヨガアライアンスRYT200(Registered Yoga Teacher 200)*要申請 ・ヨガ安全指導員 |
・全米ヨガアライアンス認定RYT200
・IYSA(一般社団法人 国際ヨガ普及協会 International Yoga Spread Association)認定ヨガインストラクター資格 マスターインストラクター |
・全米ヨガアライアンス認定RYT200
IHTA認定 ヨガインストラクター 2級 IHTA認定 ヨガインストラクター 1級 |
2週間でヨガインストラクターになるのは現実的なのか?
ここまでいくつかのヨガインストラクター養成スクールを比較しながら、ご紹介してきた通り、2週間でヨガインストラクターになるのは、現実として可能です。
しかし、2週間という期間でしっかりとした基本的な知識を学んだ上で、ご自身で下記に挙げるようなプラスαの学びは必要となってきます。
- 専門書で解剖学の理解を深める(生徒さんが安全なヨガをできるよう指導するため)
- ワークショップに参加し、ヨガインストラクターとしてのアジャストメントを学ぶ(安全なインストラクションをするため)
- インストラクターとして活動しながら、次の資格を取得する
また、養成スクールが運営しているヨガスタジオがある場合は、資格取得後、そのヨガスタジオで、インストラクターとして働きながらステップアップを目指していくこともできます。学んだ知識を自分のものにするためには、学習した内容を頭の中で整理して、アウトプットしていくことが大切です。
ヨガスタジオインストラクターでの修行はマストです
2週間の短期集中コースを受講して認定資格を取得し、ヨガインストラクターになる場合、いきなりの独立はおすすめしません。
日本でヨガの人気が高まっている近年、練習中に怪我をしたというケースも増えています。インストラクターとして最も大切なことは、生徒さんに怪我をさせないよう安全な指導を行うことです。2週間の養成講座を受けただけでは、学びきれないことも現実的にはたくさんあるでしょう。そのため、いつでも自分に足りない知識や技術を教えてもらえるように、先輩インストラクターのいる教室やスタジオに身をおくことが大切です。
独立は、教室やスタジオでの経験を積んだ後が、賢明です。
まとめ
「ヨガのインストラクターになりたい」という気持ちさえあれば、初心者でも2週間からインストラクターになることは可能です。
資格を取得することはインストラクターになるための通過点であって、ゴールではありません。資格取得後も常に向上心を持って勉強を続けていく姿勢が大切です。
国家資格の存在しないヨガインストラクターだからこそ、ヨガに関する正しい技術や知識を学んだ証となる資格を取って、まずは夢をかなえる第一歩を踏み出してみませんか?